世界遺産元興寺の西隣。
奈良時代から脈々と続く古の街にある「町家宿となり」は、
思い描く理想の古き良き日本を味わえる、情緒あふれる町家宿です。
歴史の足跡を感じながらゆっくりとした時間をお楽しみください。
世界遺産・興福寺の鐘の音で目覚める明け方。
払暁の静まり返った街に染みいるように響く鐘の音が優しく耳に届いてきます。ならまちに泊まるからこそできること。それは、夜明けの街を散策することです。観光客がいない筋を抜け、奈良公園をめぐる。昼間の喧騒が嘘のように、素顔のならまちを垣間見る瞬間です。
ならまちに暮らすように泊まる。
それがとなりの醍醐味です。
─
世界遺産元興寺の西隣。
その歴史は、元興寺や興福寺の門前町だった奈良時代に始まり、江戸時代の末頃から明治時代にかけての町家の面影を現在に伝えます。南北に通る道は、歴史路「上ツ道(かみつみち)」と呼ばれ、南に通じていた道は山田道となって明日香へ通じていたとされる古道です。平安時代以降は初瀬詣に利用されており、現在も桜井市・三輪山を経て伊勢街道につながる古き良き町であります。
そんな奈良町で暮らすように泊まる古民家宿泊施設ができました。奈良時代から脈々と続く歴史ある街並みの中に位置する「町家宿となり」は、町家における人々の営みが、歴史と伝統を継承しつつ時代に応じた変化を受け入れ、現代まで続いてきたことを示す建造物です。
建屋とともに、奈良町の日常にある景色・風雅な趣き、四季のあじわいを五感で感じて頂ける宿屋となるように努めてまいります。
─
町家宿となりは奈良市歴史的風致形成建造物指定です。
奈良の木・吉野杉を潤沢に使い「杉の香り」のする宿にしました。主屋は、間口3間半の厨子二階(つしにかい)※建ての町家で、天井が低く、1階居室の天井が奥の間まで「根太天井」であったことや、床板に「和釘」が使用されていることなどから、建築年代は古く、江戸時代までさかのぼると考えられます。
※厨子二階(つしにかい)とは2階の天井が低く、虫籠窓がある。近世後期に完成し、明治後期まで一般的に建築された様式で、中二階ともいう。
つしについては、工事中に昭和初期のガラス窓を現すなど、忠実に復旧整備した建屋で建築年代の古さを伝える「建ちの低い外観」や、つしの間口いっぱいに入れられた「近代的なガラス窓」などが、建物がたどってきた歴史をよく伝えています。
となりでは、お客様の健康と安全を第一に考え、安心してご利用いただけるよう
新型コロナウイルス感染症への取り組みを行っております。
ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
1日1組限定の宿です。和室3部屋、土間、キッチン、離れ、中庭を専有してご利用いただけます。
江戸末期に建てられた町家を、吉野杉や檜を使いリノベーション。梁や根太天井は江戸の香りを残しています。
宿泊客の方専用のBarです。
お泊り頂いたお客様だけに、ご希望に応じてオープンいたします。一般の方はご利用いただけませんので、特別なプライベート空間としてお楽しみください。
最寄りの近鉄奈良駅より徒歩12分。アーケードの商店街を楽しみながら歩くと、古い門前町の古民家宿に到着します。まるでタイムスリップしたかのような古えからの街並みを楽しみながらお越しください。